T.G.パンジャンドラムは珍兵器なのか

 この記事は大阪工業大学 Advent Calendar 2020の13日目の記事なります。

 

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二回生のmatanaです。技術強くないので珍兵器とイギリスについて語ります。

適当にWikipediaから情報引っ張ってきたので話半分で読んでいただけるとありがたいです。

 

パンジャンドラム

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こちらはおなじみ世界屈指の珍兵器ことパンジャンドラム君かわいいですね!!

 

パンジャンドラムはお偉方を意味する英単語であるpanjandrumが由来します、とても立派ですね!!

 

 

そんな素晴らしい名前を付けた人物とは!!

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そうですおなじみネビル・シュートさんです!!笑顔がキュートですね!!

 

 

パンジャンドラムの意義

 まあここまでのノリはテンプレみたいなものなので、ここから本題を書いていきたいと思います。

 パンジャンドラムはもともと上陸用舟艇から射出して防護壁まで自走させ、これを破壊する自走爆雷として開発されました。しかしまっすぐ進まないなどの欠陥を持っていたため実用化されませんでした[1]。

  しかしこんなパンジャンドラムがノルマンディー上陸作戦の成功に関わっているという説が存在します。

 

 

フォーティテュード・サウス

 フォーティテュード・サウスとはイギリスがドイツに仕掛けた欺瞞作戦の一つで、フランス上陸作戦の目的地がノルマンディーではなくパ・ド・カレーであるとドイツ軍に信じさせることでした[2]。

 パ・ド・カレーはイギリスから最も近いフランスの沿岸です。ゆえにドイツも防護壁を用意して守りを固めていました。

 そうです、防護壁です。もちろんノルマンディーにも防護壁が存在しましたが、それ以上の防護壁がパ・ド・カレーに存在していました。パンジャンドラムは防護壁を破壊するための兵器です。つまりパンジャンドラムの開発はフォーティテュード・サウスの一つだと考えることができます[1]。

 

イギリス軍の情報戦

 このように第二次世界大戦イギリス軍は情報に重きを置いていました。ドイツがイギリス本土に攻撃を仕掛けてきたバトルオブブリテンでは、世界最高のレーダー、観測所、空襲警報、地域指揮所、航空交通管制はすべて、分散されながらもネットワーク化されていたとされています[3]。

 またイギリス軍はマジシャンに作戦を立案させることでドイツ軍に苦汁を飲ませたこともあります。

 

世紀の奇術師 ジャスパー・マスケリン

 

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 第二次世界大戦がはじまるとジャスパーは、イギリス軍の工兵隊に参加しました。彼は自分の技術をカモフラージュに生かせると考えたためです。

 実際に彼の率いた部隊は戦車や補給基地の偽物を用いてドイツ軍の注意を惹き、戦いを勝利に導いています[4]。

 余談ですがこの時敗れたドイツ軍の指揮官であるエルヴィン・ロンメルはノルマンディー上陸作戦時に英・米軍に多大なダメージを与えた人物です。また砂漠の狐という異名で恐れられていました。

 

まとめ

 このように、珍兵器扱いされているパンジャンドラムも視点を変えれば意味のある兵器へと変化します。また当時のイギリスがどれだけ情報を重視していたかの片鱗を見ることができます。

 

所感

 こんな駄文でも、「視点を変えると全く別のものが見えてくる」という歴史の醍醐味が少しでも伝われば幸いです。

 

 

 参考文献

[1]パンジャンドラム - Wikipedia

[2]フォーティテュード作戦 - Wikipedia

[3]バトル・オブ・ブリテン - Wikipedia

[4]エル・アラメインの戦い - Wikipedia